翠会ヘルスケアグループ 和光病院

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和光病院について

作業療法士

認知症高齢者のリハビリテーションの目的は、①情緒の安定 ②残存する機能・能力の維持・向上 ③生活環境の調整 ④安定した日常生活の維持です。これらの目的に対し作業療法士の役割は、残されている機能に着目し、その方にとって意味ある体験・活動を提供することで、日常生活のリズムを保つこと、記憶や注意の障害から起因する不安や焦り・混乱を軽減するために環境を調整し、日常生活を支援すること、介護者に対してよりよい介護の指導をすること、等を行っています(日本作業療法士協会より一部抜粋)。当院は各病棟に専従の作業療法士が在籍し、主に以下の活動やお身体の支援を行っています。

毎日行われる活動は、上記の役割を担ううえで大切な役割を果たします。一人で過ごされていた方が、他者との会話の機会となったり、積極的な参加が難しい方でも、一緒に過ごす中で雰囲気を共にし、できることを発見することがあります。どの活動においても、「楽しい活動で快刺激であること」「人との楽しいコミュニケーションの時間であること」「活動の中で認知症の人が役割を演じ、能力を発揮する場であること」を意識しながら、活動内容を構成しています。

グループ活動

ここではグループ活動のいくつかをご紹介します。

■レクリエーション

日付の確認、クイズ、歌、体操、ゲーム等、平日14時から実施しています。生活のリズムを作ること、昔慣れ親しんだことや楽しめる内容を組み合わせながら提供しています。

■創作活動

季節に合わせた創作を行っています。「上手にできた」「またやってみたい」と思っていただけるよう、作成には素材や色合い、作るまでの工程を工夫しています。

■絵手紙活動

絵手紙教室くぼ田木蓮先生をお招きしています。お手本は、昔の道具やなじみのあるものを多く取り入れ、多くの方に楽しんでいただける時間となっています。

■その他

習字、塗り絵、将棋、クイズ問題、音楽や写真を楽しみながらコーヒーの時間等、個々の患者さんが寛げる空間を意識した活動や、音楽療法士による音楽療法、公認心理師とともに行う回想法等、多職種と取り組む活動も行っています。

活動への参加が難しい方へは、個別でお身体の支援を行っています。主には、車いすの適合評価や、運動の機会が減少した方に対して関節運動、安全安楽な姿勢を維持するための福祉用具の検討等、病棟職員と連携を図りながら実施しています。